外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策 (令和7年度改訂)を読む(その16)

引き続き、

「外国人材の受入れ・共生のための総合的
 対応策 (令和7年度改訂)」
 (以下、「対応策7」)
 https://www.moj.go.jp/isa/content/001440747.pdf

を読み込んでいきます。

引き続き、今後は、私たち日本語教師に関わり
の深い内容を選んでご紹介します。

今回は、「II 施策」の中の

「3 ライフステージ・ライフサイクルに応じた支援

 (2)具体的施策」

ウ 「青壮年期」を中心とした外国人に対する支援等

のうち、日本語教育についての言及がある

「2 就労場面における支援」

です。

しっかり読み込んでいきましょう。

以下。

======================

2 就労場面における支援

○日本人社員と外国籍社員の職場における効果的
 なコミュニケーションについて、

 双方向の学びの機会を提供するため、動画教材
 や学び方の手引きを企業等に周知するとともに、

 地方公共団体や企業の経営相談を行う各地域の
 支援機関等に対し、活用促進を図る。
 〔経済産業省〕《施策番号90》【ロードマップ
 57】

○通訳員の配置や14言語に対応した多言語コンタ
 クトセンター、多言語音声翻訳機器、求人票の
 自動英訳、

 職員による外国人雇用事業所データベースの活
 用等により、引き続き外国人求職者に対する丁
 寧な相談対応を実施する。
 〔厚生労働省〕《施策番号91》【ロードマップ
 59】

○外国人雇用サービスコーナー等において、専門
 相談員の配置による職業相談や、

 定住外国人等が応募しやすい求人情報の提供、

 地方公共団体が設置する一元的な窓口との連携
 等により、安定的な就労の促進及び職場定着を
 図る。

 また、定住外国人等を対象とした、日本の職場
 におけるコミュニケーション能力の向上や

 ビジネスマナー等に関する知識の習得を目的と
 した研修事業(外国人就労・定着支援事業)に
 ついて、引き続き着実に実施する。
 〔厚生労働省〕《施策番号92》【ロードマップ
 59】

○「外国人留学生の国内就職支援研修モデルカリ
 キュラム」等を活用して、

 外国人留学生等を対象とした、職場定着のため
 のコミュニケーション能力の向上や雇用慣行等
 に関する知識の習得を目的とした研修を実施す
 る。

 さらに、

 「外国人社員と働く職場の労務管理に使えるポ
  イント・例文集」や

 「外国人留学生の採用や入社後の活躍に向けた
  ハンドブック」

 等を活用して、

 事業主向けセミナー等を通じ、事業主や人事・
 労務担当、職場の上司等の職場における効果的
 なコミュニケーションの方法を周知する。
 <再掲>〔厚生労働省〕《施策番号69》【ロー
 ドマップ59】

○外国人労働者の就労場面における日本語コミュ
 ニケーション能力を定義し評価できるようにす
 るため、

 企業のニーズを把握した上で作成した、日本国
 内で働くことに特化したツールを、各企業が活
 用できる「ひな形」として提供する。
 〔厚生労働省〕《施策番号93》

○技能実習生が入国前講習、入国後講習、実習期
 間中等に行う日本語学習として、

 実際の現場で使用する語彙や表現を学ぶための
 e-learning 教材を開発、提供する。
 〔厚生労働省〕《施策番号94》

○定住外国人を対象とした、日本語能力に配慮し
 た職業訓練を実施するほか、

 都道府県等の実情に応じ、定住外国人職業訓練
 コーディネーターの配置を進める。

 また、好事例の収集及びその周知等を図ること
 で日本語能力に配慮した職業訓練の実施を希望
 する地方公共団体を支援する。
 〔厚生労働省〕《施策番号95》【ロードマップ
 63】

○人材開発支援助成金制度の周知・広報を図り、
 外国人を含む労働者の職業訓練等に取り組む事
 業主等を支援することにより、その労働者の
 キャリア形成を促進する。
 〔厚生労働省〕《施策番号96》【ロードマップ
 64】
======================

今回も、様々な政府のサービスが紹介されて
います。

まず、

> 日本人社員と外国籍社員の職場における効果的
> なコミュニケーションについて、
>
> 双方向の学びの機会を提供するため、動画教材
> や学び方の手引きを企業等に周知する

というのは、こちらのことです。

経済産業省「「日本人社員も外国籍社員も職場で
のミスコミュニケーションを考える」動画教材及
び学びの手引きを策定しました
https://00m.in/QCPXC

また、

> 14言語に対応した多言語コンタクトセンター

とは、おそらくこちらのことだと思います。

今は14以上の言語でサービスをしているところ
が多いようですね。

厚生労働省「都道府県相談窓口」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33139.html

さらに、

> ビジネスマナー等に関する知識の習得を目的と
> した研修事業(外国人就労・定着支援事業)

については、JICE(日本国際協力センター)が
厚生労働省の委託を受け、下記研修を行ってい
ます。

JICE(日本国際協力センター)
外国人就労・定着支援事業(研修)
https://www.jice.org/tabunka/

さらに、

> 「外国人社員と働く職場の労務管理に使えるポ
> イント・例文集」や
>
> 「外国人留学生の採用や入社後の活躍に向けた
> ハンドブック」

はこちらです。

「外国人社員と働く職場の労務管理に使えるポ
 イント・例文集」
 https://www.mhlw.go.jp/content/000761492.pdf

「外国人留学生の採用や入社後の活躍に向けた
 ハンドブック」
 https://00m.in/Yqaiy

最後に、

> 技能実習生が入国前講習、入国後講習、実習期
> 間中等に行う日本語学習として、
>
> 実際の現場で使用する語彙や表現を学ぶための
> e-learning 教材を開発、提供する。

については、こちらです。

外国人技能実習機構
日本語学習教材「げんばのにほんご」
https://00m.in/ufRpn

こういった政府の様々なサービスを1つ1つ
丁寧に見ておくということが、

自身の活動の幅やサービスの厚みを増すうえで
重要なことです。

政府系サービスは、民間サービスに比べ
比較的クオリティが高く、かつ無料で利用
できる点が特徴です。

ぜひ積極的に活用しましょう。

しっかりチェックしておいてくださいね。


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