学習者に自分のやり方を押し付けない。(その1)
前回に引き続き
『カモのネギには毒がある』
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第9巻では、大学野球部の話が出て
来ます。
本野球部は関東でも指折りの強豪校
だった。
しかし、ある時、部員の一人が暴力
事件を起こす。
これを機に、新たな監督が就任。
新監督は、暴力の一掃と大会優勝を
ミッションに部の改革に乗り出す。
そこで導入したのが、超厳密な
罰金制度。
部の規律を定めたルールを300ほど
作り、
それを守っているかを常に上級生が
下級生を監視。
ルールを守らなかった下級生には
▼遅刻したら5000円
▼挨拶が2秒短かったら8000円
など、罰金を科した。
そして、その罰金は部の施設の
維持費や改善に充てられた。
結果、野球部から暴力がなくなり、
トレーニングルームの充実など
活動環境も改善し、
大会で優勝するまでになった。
また、野球の名門大学出身と
いうことで卒業後の就職率も
よかった。
しかし、このシステムには問題が
あった。
暴力がなくなり、活動環境も改善し、
大会で優勝するまでになったにも
関わらず、
途中で脱落する部員が多いのである。
(この話は、実は日本語教育にも
そこはかとなく関係します。)
