事前学習こそがChatGPTに高品質なルーブリックを作成させるコツ。
前回、明日のサロンの教材でもある、
『新版 ロールプレイで学ぶ 中級から
上級への日本語会話』
https://amzn.to/4qQBLUA
を使った授業で使うルーブリックを
生成AI(ChatGPT:通称チャッピー君)
で作ってもらうという話をしました。
ちなみに、明日のサロンとは別に、
先週末13日に行った、
WEBで学ぶ通信講座
「篠研の国家資格日本語教員試験対策」
https://www.kanjifumi.jp/
の会員限定サロン「篠研サロン−試験対策部」
で作成した、
パフォーマンス・タスク:
友達に、授業で出た分からないことばの
意味を聞く。(Aレベル)
のルーブリックがこれです。
https://gyazo.com/
ChatGPTで作成しました。
もちろん、完ぺきではなく、修正や検討をする
必要があります。
ですが、大事なことは、
「7割程度まで生成AIで作ってもらって、
残りの3割を目視でチェックする。」
という感覚です。
とはいえ、人力で一からここまで作成
しようとすれば、なかなかな労力が
かかります。
それを、一瞬で作ってもらえるわけですから
活用しない手はありません。
ただし、これだけの品質のルーブリックを
作らせるためには、プロンプト(指示文)
を工夫する必要があります。
特に、プロンプトといった複雑で専門的
かつ高品質な作業をさせる場合は、一度に
指示を出すのではなく、
学習させながら、段階的に学習させ、
チャッピー君の理解度を確認しながら
指示を出していくのがコツです。
例えば、先ほどのAレベルのルーブリック
作成では、第1段階として以下のような
プロンプトを与えました。
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A1レベルの授業(やりとり)の評価のための
ルーブリックを以下1〜3の手順で作成してください。
1.ルーブリックの学習
下記資料を読んで、ルーブリックとは何か学習
してください。
・「『日本語教育の参照枠』活用のための手引き」
https://www.bunka.go.jp/
・文部科学省(参照枠モデル開発・普及事業の資料)
『「コースフレームワーク」と「モジュールボッ
クス」を活用したカリキュラムの作り方の例
(改訂版)』
https://www.mext.go.jp/
・「日本語教育の参照枠」に沿った評価の考え方
と方法(後編)
https://nj.alc.co.jp/entry/
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そうすると、チャッピー君から以下のような
反応が返ってきました。
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篠崎さん、承知いたしました。
ご提示の資料に基づき、A1レベル「やりとり(相互行
為)」の授業評価用ルーブリックを、指定の流れ
(1〜3)で作成します。
1.ルーブリックの学習(要点整理)
ルーブリックとは
パフォーマンス(ロールプレイ等)を評価するための
「観点×段階」の評価表で、達成すべき目標を学習者
と共有し、評価の透明性を高めるものです。
「参照枠」では、ロールプレイ等の評価で
活動Can do(タスク達成)+能力Can do(流ちょうさ・
発音・正確さ等)+方略Can do(聞き返し等)を観点
として組み合わせ、
段階(レベル)を設けたものがルーブリックの基本形
だと説明されています。
「参照枠」準拠の評価で外してはいけないポイント
Can do(何ができるか)を出発点にして、その達成度を
評価する(妥当性の確保)。
文法・語彙・発音などは“独立の小テスト項目”として
切り出すより、課題遂行に絡めて評価し、
意味伝達に影響しない小さな誤りは過度に重く扱わない、
という考え方が推奨されています。
尺度だけ(例:4・3・2・1)で、基準の具体的記述が
ないものはルーブリックにならない点にも注意が必要
です。
2.評価設計(A1「やりとり」:評価タスクと観点)
ここでは、A1の授業内で実施しやすく、評価もしやすい
「短い対話ロールプレイ」を評価タスクにします。
評価タスク(例:2分)
場面:はじめて会った人と、あいさつ〜簡単な自己紹介
〜質問2往復〜しめ
例:あいさつ(こんにちは/はじめまして)
自己紹介(名前・国/出身・仕事/学生・好きなもの
などから2つ)
質問(「おなまえは?」「どこからですか」等)を
2往復
しめ(よろしくお願いします/ありがとうございま
した)
観点(参照枠の考え方に沿って「Can do」を混成)
観点A:タスク達成(活動Can do)…必要な情報交換が
できたか
観点B:やりとり運用(相互行為)…聞く→答える→
次を促す、の往復が回るか
観点C:言語資源(能力Can doの扱い)…A1としての
語彙・文型の範囲で意味が通るか
(※課題達成と絡めて評価)
観点D:明瞭さ(発音・聞き取りやすさ)…理解に
支障があるかどうか
観点E:方略(方略Can do)…聞き返し・言い直し・
指さし等で修復できるか
3.A1「やりとり」評価用ルーブリック
(教師評価/自己評価/ピア評価兼用)
尺度は4段階にし、各段階に「観察できる行動」を
入れます(尺度だけにしない)。
記録は、各観点にチェックを付け、最後に総合所見
を1行書く運用が楽です。
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おー!よくわかってるじゃないか(^_^)
チャッピー君からこの反応がでるまで
ほぼ1分。
そして、チャッピー君は早速ルーブリックを
先走って作成したのですが、
まだ学習途上なので、それは無視(笑)
とはいえ、ここまで理解できていれば、相応の
ルーブリックを作ってもらえるだろうと期待
できます。
逆に、人間が一瞬でここまで思考するのは、
至難の業。
逆に、チャッピー君の反応から、
「なるほど。そこは考えていなかった。」
という気付きも得られます。
使わない手はないですね。
チャッピー君には、さらにもう一段階学習させた
のですが、続きは次回にしましょう。
なお、明日開催の
【篠研サロン−教育実践部−】
https://www.kanjifumi.jp/
テーマ:
『日本語教育の参照枠』に沿った中級会話授業
−『新版 ロールプレイで学ぶ 中級から
上級への日本語会話』の授業設計−
では、上記を踏まえ、Bレベルの会話(やりとり)
の授業設計と、
チャッピー君を使ったルーブリック作成を
行います。
プロンプトも完全公開しますので、ご興味の
ある方は、明日16時までに上記サイトより
お申し込みください。
授業準備時短術と授業実践力が、3段階は
アップしますよ(^_^)
