どうせ学ぶなら、一生モノで一気通貫の知識を。

冒頭でもご案内した通り、

昨日、現職の日本語教師を対象とした、
日本語能力試験N3対策指導法セミナー
を実施しました。

しかも、副題に

「科目別指導のポイント」

とある通り、各区分、各出題形式ごとに

出題のポイントと具体的な指導法について
丸1日かけて、事細かにお話させていただき
ました。

ところで、ご参加いただいた方々は、ご理解
いただいたと思いますが、

この日本語能力試験(以下、日能試)対策
の指導法を理解するためには、

日本語教育能力試験(以下、検定試験)
対策で得た知見が必要不可欠です。

もちろん、検定試験の出題範囲にある

「日本語及び日本語教育に関する試験」

の日能試関連の情報もそうですが、

例えば、日能試の「文字・語彙」問題で出題
される

「漢字読み」(漢字語彙の読み方を問う問題)

の問題では、

「特殊拍」や「清音・濁音」という概念、

そして、これらの項目が学習者にとって比較的
習得が難しいという事実を知っていなければ、

うまく問題の分析や出題意図を理解し、かつ
適切な指導につなげることができません。

実際、「漢字読み」問題では、以下のような
問題が出題されます。

---------------------

問題例

この会議には、各国の代表が参加している。
 ̄ ̄
1 かくこく   2 かっこく
3 かくごく   4 かっごく

---------------------

この問題では、「各」を「かく」と読むのか、
それとも「かっ」(促音=特殊拍)と読むのか、

そして、「国」を「こく」と読むのか、
「ごく」と読むのか(=清音・濁音)

の区別を問うているわけですね。

出題者も、こうした音の認識が多くの受験者に
とって難しいということを知っているから
あえてこういう問題を出しているわけです。

また、例えば読解問題の中に「情報検索」
という問題があります。

これは、広告やパンフレットなどを読ませ、

そのタイトルや小見出しを手がかりに必要な
情報を探し出すことができるかを問う形式の
問題で、

トップダウンの情報処理能力を問う問題と
なっています。

【トップダウン処理】

検定試験で必ず勉強するキーワードですね。

さらに、さらに、

聴解問題の中には、「概要理解」という形式
の問題があります。

この問題は、ほとんど何の情報も事前に与え
られないまま、

例えば、大学教員が専門のテーマについて
話すといったモノローグ(独話)を聞いて、

その後に初めて出てくる問いに答えるという
もの。

つまり、スキミングの能力を問う聴解問題
なのです。

【スキミング】

これも、検定試験では定番のキーワード
ですね。

つまり、検定試験を通じて学んだことは、
教師として現場に立ったときにも、必ず
活きてくる知識なのです。

逆に言えば、現場に立ったときに役に
立つような検定試験の勉強をしなければ、

よしんば検定試験に合格したとしても
ほとんど意味がない。

試験に合格するためだけの勉強をしてきた
人の多くが、

自分の知識が現場でほとんど通用しない
ことに愕然とした、という話をよく聞き
ますが、

それはむしろ当然のことなのです。

であれば、

どうせ検定試験の勉強をするのであれば、

刹那的な、その場しのぎの受験ノウハウ的な
モノを学ぶのではなく(多少は必要ですが)、

一生モノの一気通貫した知識を学んだ方が
長い目で見ればよほどいいのではないかと、
老婆心ながらご進言する次第。

もちろん、試験対策ですから、検定試験合格
にしっかり照準を当てたリソースで学習する
必要がありますが、

そのリソースの賞味期限が試験日で切れる
ようなものなのか否かは、

やはり一度確認しておく必要があるのでは
ないかと思います。

そして、その確認方法は、一度でいいので
実際に現職者向けの指導法セミナーに
勇気をもって参加してみるのが一番です。

そうすれば、講師や参加者の口から、
検定試験で勉強した様々なキーワードが、

現場感覚の切り口でもって、まるで生活言語
のようにポンポン出てくるのを目の当たりに
するはずです。

その体験を踏まえて、改めてお手元の
リソースを見ていただければ、

その内容が、現場でも耐えうるものなのか
否かがご理解いただけると思います。

どうして、私が朝からこんな小難しい話を
するかのというと、

結局、この考え方、この価値観に共感できる
ような人が、結果的に検定試験に合格し、

合格後も、日本語教師としての人生を謳歌
しているように思うからです。

もちろん、皆様が何をどう考えるかは
完全に自由。

特定の価値観を無理強いするつもりは
毛頭ありません。

ただ、

「どのようなスタンスで検定試験の勉強を
したらいいのかわからない。」

という方には、多少は参考になったのでは
ないかと思います。

また、

「手元のリソースが一生ものかどうかなど、
判断する力は私にはない。

どうしたらいいか。」

という方は、下記講座を強くお勧めします。

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