授業力を劇的に上げる最も有効な方法とは。

今回は、先日実施した

「篠研サロン-検定対策部」

「直接法で教えるとは?-クコシー語を学ぼう」

でお伝えしたことですが、

広く知っていただきたいので、こちらにも
書きますね。

それは何かというと、

「授業力を劇的に上げる最も有効な方法」

です。

「そんなの、教授法の専門書とかテキスト
 付属の教師用指導書を読めばいいんじゃ
 ないの?」

と思われるかもしれません。

確かに、読まないより読んだ方がいいです。

ですが、そうした書籍は最大公約数的な
授業の進め方の概要を書いているだけで、

▼授業のライブ感
▼学習者の質問や誤用に対する教師の対応
▼教師の発話の間の取り方
▼教材提示のタイミング

など、細かなところがわかりません。

「教師用指導書の通りに授業をしたが
 うまくいかなかった。」

という話をよく聞きますが、

それは、書籍ではどうしても上記▼の
部分を伝えきれないからなのです。

なにより体で覚えないと、現場で
サッと行動することはできません。

では、授業力を引き上げるためには、
具体的にどうしたらいいのか。

それは、

【先輩教師の授業動画を見ながら、
 教師と学習者のやりとりを漏れなく
 文字起こしする。】

です。

教師の発話をT、学習者の発話をL(ある
いはS)として、

先輩教師の授業動画を1コマ1コマ停止
しながら、すべて文字起こしをするので
す。

こう言うと、

「そんな動画、どこで手に入れたら
 いいの?」

と思うかもしれません。

篠研の通信講座会員であれば、先日の
「篠研サロン-検定対策部」での

私のクコシー語授業の動画を見ること
ができますが、

会員でなくても、例えばYouTubeでこんな
動画が公開されています。

【日本語学校の授業をのぞいてみよう!】
 東京国際交流学院
 https://youtu.be/qBBBM55wRCk

こうした動画を見ながら、教師と学習者
の発話を1つ1つ漏れなく書き起こして
いくのです。

この動画は7分弱で、本当は授業全部
(例えば50分)書き起こすと授業の全体の
流れが分かるのですが、

これだけでも学びは多くあります。

そして、書き起こしながら、

「なぜ教師はこのタイミングでこの発話を
 したのか。」

「教師の発話によって、学習者の脳内に
 どのような思考が起こったのか。」

ということを徹底的に考えるのです。

そうすると、

▼授業のライブ感
▼学習者の質問や誤用に対する教師の対応
▼教師の発話の間の取り方
▼教材提示のタイミング

が分かるだけでなく、

「自分の授業に比べて、教師の発話が短い。

 余計な発話を極限まで削ぎ落して、ポイント
 だけを言うことで、授業を分かりやすく
 している。」

とか、

「なるほど、この発言が後々の授業の伏線に
 なっているんだなぁ。」

とか、

「一見雑談のように見えて、ちゃんと導入
 文型を学習者に言わせるように、さりげなく
 促している。」

など、大技小技含め、様々な実践レベルの
生きた指導スキルを知ることができるのです。

これが本当の学びです。

これは1円もお金はかかりませんが、
非常に手間がかかります。

非常に手間がかかるのですが、かかった手間
以上の学びがあります。

こういうことを抵抗感なくやるか否かで、
教師のクオリティがだいたい決まります。

ぜひやってみてくださいね。


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