レベルもニーズも国籍も全く違う学習者クラスの授業運営法。

以前、本メルマガの読者の方から

「日本語のレベルもニーズも国籍も全く違う
4人のクラスを週1(土曜日)2時間で
担当することになったのだが、

全員がスキルアップできるようにするためには
どのように教えたらいいか。」

というご相談をいただきました。

 

その4人の学習者というのは、

・今年日本に来た中学3年の中国人、
・ベトナム人でN3を目指している男性(IT関係)、
・これから大学受験(数学)を控えたタイ人の女性
N2をめざして いる、
・あいうえおがわからない(英語は上手に話せる)
バングラデッシュ人(IT関係)

見事にバラバラですね(苦笑)
しかも、レッスンも週1回2時間のみ。

 

これで全員のスキルアップを目指すというのは、
ベテランの日本語教師でもかなり難度が高いです。

 

ただ、発想の転換をすることで
打開することができます。

 

発想の転換とは、

「週1回のレッスンは、日本語を勉強する時間
というより、1週間分の勉強内容をチェック
する時間。」

と考える、ということです。

 

それを念頭に置いたうえで、カリキュラムを
デザインします。

 

最初にすべきは、当たり前ですがニーズ調査と
レディネス調査。

 

今回のようにニーズやレディネスがばらばらの
学生を相手にする場合は、特に重要です。

 

調査結果をしっかり分析し、それぞれの学習者が
具体的にどんな日本語を勉強したいのかについて
できるだけ詳しく把握します。

 

次は、教材の選定です。

 

先のニーズ分析に基づいて、教師のほうで学習者
ごとにいくつか候補の教材を選んでおき、

最終的には、学習者と相談の上で
決めていきます。

 

できれば、書店などに行って学習者といっしょに
教材を見ながら決めるといいでしょう。

 

その後、コース終了時の到達目標と、
教材を中心にした1週間分の課題の内容を
学習者と相談しながら決めます。

 

到達目標も課題の内容も、無理のない範囲で
設定するといいでしょう。

 

また、学習が進むにつれて目標やニーズ、学習者の
学習環境が変化する可能性もありますので、

コース実施中も、時々授業の進め方について相談しながら
柔軟に対応するといいと思います。

 

後は、1週間分の課題がちゃんとできているかどうか
をレッスン時にチェックして、

アドバイスなりクリニックなりをすると。

 

そうすると、レベルもニーズも国籍も違う学習者でも
十分満足度の高い授業を展開することができます。


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