「みんなの日本語」から「あなたの日本語」へ(その2)。

前回からの続き。

 

これまで主流だった留学生に加え、

▼ビジネスパーソン
▼技能実習生
▼外国人妻
▼外国人児童生徒
▼外国人介護士

など、さまざまなタイプの在留外国人が
それぞれ1つのマーケットを形成するまでに
成長しつつある昨今、

それにもかかわらずにもかかわらず、多くの
養成講座では、

未だに文型積み上げ式のテキストを使った
文型導入→パタプラの実習授業が主流。

 

しかし、そのやり方が通用する学習者は今や
限定的。

それではもう対応しきれないんですね。

 

しかも、「あなたの日本語」の時代に、授業を
行う上で重要なのは、実は指導法ではないのです。

 

ここまでが前回の復習。

 

ところで、前回の宿題だった、

「「あなたの日本語」の時代に、授業を行う上で重要
なのは何か、1つ挙げてみる。」

ちゃんと考えてみましたか。

 

正解・不正解に関係なく、自分なりにちゃんと考えた
方は、これからの本業界の荒波を乗り越えていける
見込みがあります。

 

前回の宿題に1mmも取り組まず、

「明日になったら、答えを教えてくれるんだろう。」

と、ボーっと生きている人は、残念ながら
それまでです。

 

些細なことかもしれませんが、こういうところで
圧倒的な差がつくんです。

 

で、これからの「あなたの日本語」の時代に
授業を行う上で指導法より重要なことは何か。

 

それは、

「正確なニーズ/レディネスの把握」

です。

 

なぜなら、前回もお話しした通り、学習者が
多様化することで、ニーズやレディネスも
多様化しているからです。

 

例えば、4技能(読む・書く・話す・聞く)を
バランスよく身につけるというのは、

教師の側から見れば、理想的な習得に映るかも
しれませんが、

学習者からすると、必ずしもそうとは限りません。

 

「漢字の勉強は全くいらない。
会話力だけ身につけたい。」

という中級レベルの学習者がいても、全く
おかしくありませんし、

 

「喋れなくてもいい。好きな作家の文章が
読めるようになりたい。」

という学習者がいても不思議ではありません。

 

そうした多様な学習者のニーズに対して、
私たち教師は的確にそれを把握し、

最適なソリューション(=解決策)を提供
しなければならないのです。

 

実は、中途半端に日本語教師経験がある方は
それができないのです。

 

極端な話(でも、そういう人多い)、

学習者を見るや、有無を言わさずプレイス
メントテストを行い、

初級、中級、上級に仕分け、

初級だったら『みん日』か『でき日』

中級だったら『中級から学ぶ』か何か

上級だったら『上級で学ぶ』か何か

でしか授業できません!で思考がロック
してしまう。

 

これでは、これからの「あなたの日本語」
の時代には、到底対応できないんですね。

 

とはいえ、例えば『みん日』以外の授業を
知らない方にとっては、

それ以外の授業スタイルなど、想像すること
すらできないでしょう。

 

だから、私は多様な日本語教育のあり方を
皆さんにご提供すべく、

小山さんや堀さんのセミナーを企画している
わけです。

(ちなみに、両先生は本当にお忙しい方
ですので、セミナーがいつ立ち消えに
なるかわかりません。

動画販売も致しませんので、少しぐらい
無理してでも絶対参加したほうがいいです。)

 

例えば、堀さんのセミナーを受講した方なら、

技能実習生の会話力を上げるためには、
実は、対話の練習よりナラティブ(=独り語り)
が有効であること、

小山さんのセミナーを受講した方なら、

ビジネスパーソンのニーズに応えるためには、
徹底的に彼らにカスタマイズしたレッスンが
有効であること、

を深いレベルで理解できるでしょう。

 

これが、肌感覚で理解できるかどうかが
これから息の長い日本語教師生活を送るうえで
とても重要なのです。

 

(なので、まだ参加なさったことがない方は、
本当に参加してくださいね。)

 

しかしながら、彼らの多様なニーズやレディネスを
理解するためには、

実はもう1つ知るべき重要なことがあります。

 

これが分からなければ、彼らのニーズを的確に
知ったとしても、

指導をするうえで考慮すべき重要事項であるにも
関わらず、

ややもすると、単なる学習者のわがままではないか
と思ってしまいかねないのです。

 

それは何だと思いますか。

 

ぜひ、自分の頭で考えてみてください。


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