たった3か月の勉強で、教師慣れした学習者に「先生」と呼ばせよ うと考えることの愚。

結論から先に申し上げますと、

日本語教師の勉強をゼロから始めて3か月で
検定試験に合格するのは

ごくごくまれな例外を除いてほぼ不可能ですし、

にわか仕込みの知識と、15分~20分の模擬授業
経験で日本語教師として教壇に立っても、

▼初級から上級までさまざまなレベル、

▼読む・書く・話す・聞く、さまざまな技能別、

▼留学生から家族滞在までさまざまな学習者タイ
プ、

▼生活日本語から試験対策までさまざまなニーズ、

にあった授業を受け持つのはかなり厳しいでしょう。
(というか、授業イメージすらわかないのでは。)

「いやいや、私は初級の実習しかやったことがない
から、授業は初級のみでお願いします。」

という方がいらっしゃいますが、それではまず専任
にはなれないですし、

ましてや、対面式でしか授業ができず、しかも、
デジタルネイティブな学習者を相手にするという
のに、

「対面式以外の授業はやったことがないのででき
ません。」

と、デジタルツールを学ぼうという姿勢すら見せ
ないとなれば、

経営サイドから見れば、

「この教師、使えないし、伸びしろもない。
要はいらない。」

と評価されて、二度と声がかかることはないで
しょう。

これは、例えば鮨屋に行ったとして、

「すみませんが、私、マグロしか握れ
ないので、全部マグロでいいっスか。」

なんて、鮨屋の主人に言われたら、

「なんじゃそれ?」

って思いますよね(笑)。

だから、日本語教師を目指されるのであれば、
にわか仕込みではなく、

教壇に立つ前に1年ないし2年じっくり腰を
据えて、

現場で起こる問題をできうる限り想定した
体系的な知識とスキルを、

教壇に立つ前に、しっかり身につけるべき
ですし、

教壇に立った後も、最先端の知識、最先端の
スキルを、常にどん欲に吸収し続けるべきな
のです。

これは、通信講座の講義資料にも書いている
ことですが、

日本語教師に限らず、「教師」という職は、
なったその日から学習者に「先生」と呼ば
せる職業です。

しかも、学習者はあなた様だけではなく新米
からベテランまで、

いろいろな先生の授業を受けてきて、教師を見る
目はかなり肥えています。

そうした彼らに、1日目から「先生」と呼ばせ、

それに見合った、言い換えれば目の肥えた学習者
の期待に応える立ち居振る舞いをしなければなり
ません。

そうしないと、「授業」という営みは成立しない
のです。

これは、未経験者には結構なプレッシャー。

そうしたプレッシャーに、3か月の勉強で
耐えられますか、という話。

にわか仕込みで教壇に立ち、雨あられのように
降ってくる現場のニーズに対応しきれず、

しかも、時間ばかり取られて勉強する暇も休む
暇さえもなく、

結果、心身ともに摩耗し切って現場を去っていっ
た日本語教師を、私は何人も知っています。

それでは、あまりにも残念です。

にもかかわらず、3か月やそこらで日本語教師
になろうという人のいかに多いことか。

だから、検定試験にしても何にしても日本語教師
を目指されるのであれば、

短期決戦ではなく、中長期・長期計画で臨まれる
のが、結果的に確実ですし、

長続きする確率も高いのです。

こういうと、

「いやいや、勤務先から急に今年中に検定試験に
合格するように言われたんです。」

という方がいらっしゃいますが、正直気づくのが
遅いです。

今はもう、養成講座も文化庁認定になったり、
入管の学校設置基準が引き締められたりで、
日本語教師の条件が厳しくなっており、

現職者であっても検定試験に合格しないと
なかなか教壇に立てない状況になって
います。

だから、今はまだ勤務先から検定試験合格を言わ
れていなくても、

いずれ言われると思って、今から早め早めに準備
をしていかないといけないし、

「こういう状況なら、間違いなく基本的なICTスキル
を身につけておかなければ、日本語教師を続けて
いくことはできない。」

と思って、前倒しで知識やスキルを学んでいかなけ
ればならないのです。

十分に準備したうえで晴れて教壇に立てば、やりが
いのある充実した日本語教育生活を長く続けられる
と思います。


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