PDCAサイクルの限界とその先の概念(その1)。

PDCAサイクルとは、

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PDCAサイクル
(PDCA cycle、plan-do-check-act cycle)

は、生産技術における品質管理などの
継続的改善手法。

Plan(計画)→ Do(実行)
→ Check(評価)→ Act(改善)

の 4段階を繰り返すことによって、業務を
継続的に改善する。

ーWikipedia

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一般企業でお仕事をなさった経験の
ある方は、

職場でもよく聞かれたのではないかと
思います。

実は、

日本語教育でも、このPDCAサイクルは
よく使われ、

日本語教育能力検定試験でも出題される
重要キーワード。

教師教育や授業改善といった分野で
よく出てきますね。

個人的には、最後の「A」は

「Act(普通の訳は『行動』)」

よりも、

「Adjust(調節)」

の方がしっくりくるように思います。

ところで、

このPDCAサイクルには、大きな欠点と
いうか、限界があります。

しかも、それは、変化の激しい
今の時代には、

致命傷といってもいいほどの
決定的な限界です。

特に、何事にも慎重な日本人は、
その傾向が顕著。

(というか、
じらさないでさっさと言ってよ。)

それは、

【最初のP(計画)に時間がかかり
過ぎて、なかなか行動に移せない。

そして、行動に移すころには、
世の中が激変していて、

せっかく作った計画も、すっかり
時流に合わなくなってしまっている。】

ということなんですね。

例えば、今の教育現場がまさにそれ。

▼ZOOMがいいのか
▼Google Classroomがいいのか
▼Microsoft Teamsがいいのか

そうやって、考えられる選択肢を
できるだけ挙げ、

それぞれについて詳細に情報を収集し、

教師仲間から使用感をできるだけ集め、

どれが一番いいか、何度も会議を重ねて
検討し、

それに合わせてカリキュラムを作成
し直す。

そして、気がついたらどのツールも
1個も触らないまま、
授業日がやってきて、

教師も学習者も、使い方が全然
分かってない(爆)

「仕方がないじゃないか。

学習者にきちっとした責任ある
サービスを提供するためには、

十分に検討を重ねた確かなものを
用意しなければならないじゃないか。」
確かにその通りです。

ですが、それは

「検討に十分な時間的余裕があり、
世の中もそれを十分待てるほど
急速に変化しない。」

という前提があって初めて奏功する思考。

そもそも、今まで

ZOOMも
Google Classroomも
Microsoft Teamsも

使ったことがないのであれば、

とにもかくにも一度使ってみて、

何ができて何ができないのかを
肌感覚で知るということが必要
なのです。

もっと言うと、

たとえZOOMの機能が100%満足のいく
ものでなかったとしても、

不足分を教師の創意工夫で補える
のであれば、

半ば見切り発車で採用する。

もし、実際に使ってみて

「やっぱりだめだ。」

と思ったら、その時点で再度検討して
別のツールに乗り換える。

ぐらいの勢いの方が、結果的に
速く適応できたということも
あるのです。

そう考えると、このPDCAサイクルは、
変化の激しい今の時代には、ちょっと
ついて行きにくいツールなんですね。

では、PDCAの先を行く、

成長や適応を倍速化させる新たな概念
とは、何なのでしょうか。

続きは、次回に。


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