自分の悩みを可視化する、効果的な自問自答(その4)。
本シリーズも今回で最後です。
ここまでちゃんと【書いて】来ましたか。
「もちのろんです!」
という方は、たったそれだけでトップ10%の
日本語教師にのし上がったと思っていいで
しょう。
なぜなら、残念ながら9割の方は大事な
話しをしても、
「ふ~ん。なるほどね。」
と言うばかりで、行動に移さないから
です。
俗にいう「セミナーの法則」というやつ
です。
ですので、
「ヤバい。もうこれ以上鳴かず飛ばずは
ごめんだ!」
という方は、ぜひバックナンバーをご覧
いただき、
項目1から丁寧に書き出してみてくださ
いね。
というわけで、あらためて書く内容を
列記すると下記の通り。
1.今の課題は何か。
2.1年後の理想の状態は何か。
3.現状はどうか。
4.2に向けて今までどのような
取り組みをしてきたか。
5.2の実現を妨げている要因は
何か。
で、最終回の今日は5について。
1から4まで書いてきたことを
改めて見直してみてください。
そうすると、ご自身が強烈なジレンマの
中にいることがわかります。
つまり、
「私は(1年後の理想)を実現したい。
でも、●●●が原因でうまくできない。」
というジレンマです。
この●●●が、今あなた様の理想の実現
を妨げている要因です。
このように言うと、
「じゃあ、●●●を改善すればいいのか。」
と思われるかもしれませんし、事実
これまでそう取り組んでこられたの
かもしれません。
また、
「いやいや、そもそも●●●を改善でき
ないから、今まで悩んできたんじゃ
ないか。」
という方も多いでしょう。
おっしゃる通りです。
まさに、今まで理想の実現と●●●の
間を、嫌と言うほど逡巡して今がある
のでしょう。
実は、私がお伝えしたいのは、そういう
ことではありません。
それは、もしかしたら、いつの間にか、
「●●●を克服しなければ、私の
理想は実現できない。」
と思い込んでいませんか。
ということなのです。
その結果、出口のない迷路、袋小路
の中を、ぐるぐると回り続けている
のではありませんか。
実は、こういう方が思いのほか多い
ということに、多くの方に接してきて
感じています。
これを、私は「思考の檻(おり)」とか
「思考のバグ」と呼んでいます。
こうなると、なかなか自分自身で
解決策を見出すのは難しいです。
なぜなら、どうしてもこの思考習慣から
抜け出せないからです。
ですが、もし、
「そもそも●●●を克服しなくても、
私の理想は実現できるんじゃね。」
という思考に軌道修正(ある種の脱線)
ができれば、突破口が見えてきます。
ポイントは、「そもそも」という副詞
をつかって、「●●●の克服」という
前提そのものを疑ってみる、ということ。
これによって、あなた様の日本語教師
ライフは劇的に改善されるかもしれません。
ただし、先ほどもお伝えした通り、
これはなかなか難しい思考実験です。
ですので、
「やってみたけど、自力では無理。」
という方は、篠研の個別コンサルを
お勧めします。
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「人生は有限。」
ご自身の人生を、ぜひ大事にしてくださいね。