外国人児童への指導-F.T様からのお便り(前編)

本メルマガ読者でいらっしゃるF.T様より
お便りを頂戴いたしましたのでご紹介
いたします。

F.T様、お便りありがとうございました。

かなり長文ですので、2回に分けてお届け
いたします。

以下。

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F.Tです。いつも篠崎先生にはお世話になって
おります。

私は現在日本語教育のボランティアを行ってい
ます。

また、毎週三回、それぞれ90分の間、来日して
7ヶ月のネパール人アパートで、

日本語もまだ充分に使えない中学一年生の男の
子に英語で数学を教えています。

私の妻も同行し、妹の小学二年生の女の子に
算数や国語を教えてます。

この子供達は本当に可愛らしく、女の子はだい
ぶしゃべるのは得意になってきています。

男の子は二年後に高校入試を控えているので、
何とか国語と数学の力をつけて欲しいと思って
ます。

英語・数学・国語の3科目だけで入試は受けら
れるそうです。

数学は教科書の文を読めないので、数学用語や
数学ならではの言い回しを抑えようと思って
いました。

ただ、日本の小学校でやっている円の面積、
台形、平行四辺形の面積を知らないのは驚き
ました。

更に計算がミスが多いため、最近九九を教えて
日本流のやり方で教えはじめ、徐々に間違いも
減ってきました。

日々成長している彼らの姿から、学ぶ事の
楽しさを教えて行きたいと考えてます。

=====================

> ただ、日本の小学校でやっている円の面積、
> 台形、平行四辺形の面積を知らないのは驚き
> ました。

なるほど。

ただ、学習内容は国によってかなり違います
し、

また、学習項目は同じでもその中身もかなり
違うというのが実際です。

例えば、割り算ひとつとっても国によって
かなり違います。

詳しくは、こちらをご覧ください。

算数は万国共通じゃない?  世界でやり方
いろいろ
https://bit.ly/3lYbDeH

ですので、まずはそういう事実がある
ということを知ることが、教師としては
第一歩かなと思います。

そうすると、例えば、担当のお子さんが
計算間違いをしたとしても、

その思考回路は、日本人のやり方と違います
ので、

頭ごなしに日本のやり方を教えるのではなく、

まずは、そのお子さんの国のやり方や、
そのお子さんがどうやって答えを出そうと
したのかを、

そのお子さんから丁寧に聞き取ることが
大切で、

その上で、どこでつまづいたのかという
ことを、できればそのお子さんが発見
できるように導くことが、

教師としては大事かなと思います。

外国人児童生徒への指導、楽しんで
くださいね。


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