懸命に説明しても学習者が乗ってこない理由。

「もの凄く授業の準備をして授業に臨み、
 一生懸命説明しているのに、

 当の学習者はイマイチ反応が薄く、

 テストをすると思いのほかできない。」

そんなご相談を、私は今までたくさん
受けてきました。

50分の授業のために、2時間、3時間、
いや、ややもすると丸1日授業準備に
費やし、

教室に来る頃には、半ばへとへと状態(笑)

それでも、

「せっかく準備してきたんだから。」

と、力を振り絞って調べた内容を学習者に
説明。

隙のない、無駄のない、濃密な授業。

ところが、ふと学習者に目をやると、
学習者の目がトローン(笑)

テストをやってみると、これが全然
できていない。

「ちゃんと授業で説明したじゃん!」

そんなことありませんか。

「何がダメなんだ!」

半キレ状態。

といいますか、これはまさに20年前の
私(笑)

ですが、今ならわかります。

まさにその「説明」に問題があると。

例えば、高校や大学の授業で、壇上の
教師が、時間いっぱい滔々と説明して
いたら、

前のめりになりますか。

その教師のトークが特段にうまいので
あれば話は別ですが、

そうでなければ、だんだんテンションが
下がっていくのではないでしょうか。

たとえ正しいことを言っているとしても。

たとえ準備に時間をかけなければ話せない
内容だとしても。

なぜ前のめりになれないか、
なぜ知識の歩留まりが悪いのかは、
実は簡単な話で、

教師が学習者の脳に何の働きかけも
していないからです。

「いや、ちゃんと彼らに説明という形で
 働きかけている!」

確かに。

ですが、その働きかけが学習者の脳に
効いているかどうかは別問題です。

実際、説明している内容を彼らがちゃんと
理解しているかどうか、どうやって把握
していますか。

教師の説明に頷いたり、「わかりました。」
といったとしても、

それで彼らが理解したと考えるのは
誤りです。

なぜなら、それは面倒なことにならない
ためにただ愛想を振りまいただけ、

あるいは、その時分った気になっただけ
ということが往々にしてあるからです。

現に、テストの成績が良くないことが
その証左。

では、どうすればいいのか。

それは、説明型の授業ではなく、
質問型の授業に切り替えることです。

学習者にどんどん質問すれば、彼らは
それに応えなければなりません。

脳に直接働くのです。

そして、その返答によって、彼らの
理解度を見ることができるのです。

また、学習者の方も、教師の質問に
上手く応えられれば、自己効力感が
一気に上がり、

授業に前のめりに取り組むように
なります。

つまり、教師のコミュニケーションの
仕方を変えればいいのです。

篠研の日本語教育セミナー
「なぜ質問型授業で学習者が前のめりに
 なるのか
 -初級文型「~ています」(動作の進行)
 授業を中心に-」(10月28日開催)
https://www.kanjifumi.jp/nihongo_shitsumongata_seminar/

では、質問型授業の最初のさわりの部分
をご説明いたします。

よろしかったら(^_^)


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