『日本語教育の参照枠』も『みん日』も目指すは同じ。

昨日は、コミュニカ学院の竹田先生と

篠研の竹田悦子セミナー
「レベル判定が分かる口頭テスト動画あり
既存の教材を使った「日本語教育の参照枠」
に沿うコースデザイン5つのポイント」
(10月15日・22日開催)
https://www.kanjifumi.jp/takeda_seminar/

用の、口頭テスト動画の収録を行いました。

zoomを通じて、スリランカ人の女性留学生
(初級)と、

中国人の男子留学生(中級)を相手に、
それぞれ3つ程度のタスクをしながら、

30分弱程度の口頭テストをしていただきま
した。

日本語学校では、いよいよ来年から
『日本語教育の参照枠』の導入への動きが
本格化していくと思います。

その際、特に大きな課題が、

▼カリキュラムをどう組み立てるか。

そして、

▼学習者の日本語力をどう評価するか。

その2点について、30年以上も前から
SEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に沿っ
た日本語教育をしてきた

コミュニカ学院の竹田先生にご講演いた
だくセミナーとなっています。

で、収録後、竹田先生を少しお話を
させていただいたのですが、

『みんなの日本語』の話になりました。

竹田先生、曰く(私の記憶をたどれば)。

「今回を機に『みん日』を完全に手放そう
 とする日本語教師や日本語学校がある
 ようですが、

 そんな必要はないし、そもそもそんな
 こと、できるわけがない。

 『みん日』には、優れた指導ノウハウが
 詰まっているし、

 実際、これまで多くの学習者が『みん日』
 によって日本語が使えるようになって
 来たわけです。

 であれば、『みん日』を活かす形で
 『参照枠』に沿った指導をしていけば
 いい。

 大事なのはどの教材を使うかではなく、
 教師がどういう考えをもって授業を
 するか。

 そこが変わらなければ、どんな教材を
 使っても、結局今までと何も変わらない。

 逆に、そこがしっかりしていれば、
 何を教材に使っても『参照枠』に沿った
 授業はできるのです。」

確かにその通りで、

同じ『みん日』を使うにしても、文型習得
がゴールではなく、

具体的な課題遂行能力の習得をゴールに
すれば、

『みん日』でも充分『参照枠』に対応した
授業を展開することは可能だと、

私は思います。

そして、それは、先日の澤田先生の模範授業
で確信。

本来であれば、文型練習ガッチガチになり
がちなテ形の導入(第14課)を、

実に、コミュニカティブでインタラクティブな
授業を展開なさっていました。

(ご参加なさらなかった方、実にもったいない)

澤田先生も、

「教科書の練習BやCにとらわれ過ぎず、
 学習者が言葉を使ってどんなことが
 できるかを考えながら、授業をしてほしい。」

とおっしゃっていました。

結局は、『参照枠」も『みん日』も目指す
所は同じ。

やはり、本物は本物からしか学べない。

時間がないので、今日はこの辺りで。


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