キーワード解説「か」
これまでの日本語教育能力検定試験に出題されたキーワードを、随時解説していきます。知識の補完・整理にご活用ください。
活用(かつよう)★
動詞、形容詞、助動詞が文の中で様々な形に変化すること。変化したそれぞれを活用形という。
ここでは、特に動詞の活用については概観します。
動詞の活用の種類には諸説あって一概に特定することはできませんが、概ね下の表のように整理することができます。なお、よく使われている名称を最上部に、その他の名称を括弧書きで掲載しました。
使役(形)書かせる
(kak-aseru)
書かす
(kak-asu)食べさせる
(tabe-saseru)
食べさす
(tabe-sasu)させる/来させる
(saseru/kosaseru)
さす/来さす
(sasu/kosasu)
動詞の種類 | |||
1グループの動詞 (子音動詞) (五段動詞) (強変化動詞) (U-Verb) |
2グループの動詞 (母音動詞) (一段動詞) (弱変化動詞) (RU-Verb) |
3グループの動詞 (不規則動詞) カ(サ)行変格活用 (Irregular-Verb) |
|
例 (語幹-活用語尾) |
書く (kak-u) |
食べる (tabe-ru) |
する/来る (区別なし) |
ない形 (未然形) |
書かない (kak-anai) |
食べない (tabe-nai) |
しない/来ない (shinai/konai) |
辞書形 (基本形) (終止形) (連体形) |
書く (kak-u) |
食べる (tabe-ru) |
する/来る (suru/kuru) |
ます形 (連用形) |
書きます (kak-imasu) |
食べます (tabe-masu) |
します/来ます (shimasu/kimasu) |
て形 | 書いて (ka(i)-te) |
食べて (tabe-te) |
して/来て (shite/kite) |
た形 | 書いた (ka(i)-ta) |
食べた (tabe-ta) |
した/来た (shita/kita) |
意向形 (意思形) |
書こう (kak-oo) |
食べよう (tabe-yoo) |
しよう/来よう (shiyoo/koyoo) |
命令形 | 書け (kak-e) |
食べろ (tabe-ro) |
しろ/来い (shiro/koi) |
条件形 | 書けば (kak-eba) |
食べれば (tabe-reba) |
すれば/来れば (sureba/kureba) |
可能(形) | 書ける (kak-eru) |
食べられる (tabe-rareru) |
できる/来られる (dekiru/korareru) |
受け身(形)・ 尊敬(形) |
書かれる (kak-areru) |
食べられる (tabe-rareru) |
される/来られる (sareru/korareru) |
このように、アルファベット表記に直してみると、活用のルールが明確に理解できるだけでなく、なぜ1グループの動詞が子音動詞と呼ばれるのか、なぜ2グループの動詞が(RU-Verb)とも呼ばれるのかが、よくわかると思います。
1グループの動詞がて形になるとき、音便化します。しかも、動詞の種類によって音便化の仕方も異なりますので、注意が必要です。
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