キーワード解説「こ」

これまでの日本語教育能力検定試験に出題されたキーワードを、随時解説していきます。知識の補完・整理にご活用ください。

国語(こくご)

その国を代表する言語のことで、その国の公用語あるいはそれと同等の扱いとなっている言語をいう。国家統一の象徴としての機能を担う。

国語と公用語は、よく似た言葉ですが若干異なります。国語は上記の通り国家統一の象徴としての機能を担っています。一方、公用語は公的な場面(行政や学校やメディアなど)で使用される言語のことで、国語に比べて実利的側面を持っています。

日本のように、国民の大多数が日本語を使用する国家においては「国語=日本語」に何の疑いも持ちませんが、多言語国家において何を国語とするかという問題は、なかなか厄介なようです。

例えば、スイスではドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語と、4種もの国語が認められています。しかも、ドイツ語の中にもスイスドイツ語と標準ドイツ語がありますから、その言語事情たるやきわめて複雑です。

国名一つとっても、ドイツ語ならSchweiz(シュヴァイツ)、フランス語ならSuisse(スイス)、イタリア語ならSvizzera(シュヴィツェーラ)、ロマンシュ語ならSvizra(シュヴィズラ)と呼び、しかも正式名称は(不公平にならないように)ラテン語でConfoederatio Helvetica(コンフェデラチオ・ヘルヴェティカ)と言うのだそうです。

日本に生まれてよかった。


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