キーワード解説「し」

これまでの日本語教育能力検定試験に出題されたキーワードを、随時解説していきます。知識の補完・整理にご活用ください。

新情報(しんじょうほう)

話し手と聞き手の情報のやりとりの中で新たに提示された情報のこと。「未知」ともいう。

例えば、下の例を見てください。

(1)昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯
に行きました。

この時、はじめの「おじいさんとおばあさん」は、初めて出てきた情報なので新情報となります。一方、その後に出てきた「おじいさん」、「おばあさん」は既に出た情報なので旧情報となります。

日本語では、新情報は格助詞「が」で示し、旧情報は助詞「は」で示すという性質があります。「は」と「が」を使い分ける上で重要な違いです。

ただし、テキストに初めて出てきたからといって常に新情報になるとは限りません。例えば下の会話を見てください。

A:あの赤い帽子をかぶった人はだれ?
B:あの人は田中さんだよ。

この時、会話をする前から「あの帽子をかぶった人」の存在がAB双方で了解されています。情報の新旧を区別するポイントは、聞き手の意識に既にある(と話し手がみなす)か否かです。


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