キーワード解説「は」

これまでの日本語教育能力検定試験に出題されたキーワードを、随時解説していきます。知識の補完・整理にご活用ください。

話し言葉(はなしことば)

音声によって表現された言葉。四技能のうち「話す」「聞く」を担う。音声言語、口言語、口語と呼ばれることもある。書き言葉に対して用いられる。

主な特徴的として以下をあげることができます。

  1. 基本的に一回性である。言い直したり聞き直したりすることもできるが、はじめとは微妙に異なることが多い。
  2. 「アー、エー、ソノー」といったフィラーの多く入る傾向がある。
  3. 非言語的情報(いわゆるパラ言語的要素)や場面情報(身振り手振りといった視覚情報)に依存する度合いが高い。
  4. その場で簡単に伝達が成り立つ。
  5. 表現の正確さや論理性は必ずしも要求されない。

また、日本語教育学会編『日本語教育ハンドブック』(p.373)では、書き言葉と話し言葉の文構造の違いを以下のようにまとめています。

  話しことば 書きことば
ア.文の長さ 比較的短い 比較的長い
イ.文の順序 正常でないことがある 正常
ウ.同じ文や言葉を くり返すことがある くり返すことが少ない
エ.言いさし 言いさしで文を終わることがある 言いさしで文を終わることが少ない
オ.文の成分の一部を 省略することがある 省略することは比較的少ない
カ.指示語が 比較的多い 比較的少ない
キ.敬語を よく使う 比較的少ない
ク.終助詞を よく使う あまり使わない
ケ.漢語使用 比較的少ない 比較的よく使う
コ.文末 「です・ます・だ」調を使う 「である」調を使う

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