キーワード解説「き」

これまでの日本語教育能力検定試験に出題されたキーワードを、随時解説していきます。知識の補完・整理にご活用ください。

機能動詞(きのうどうし)

「(さそいを)​かける」「​(連絡を)​とる」「​(考慮に)​いれる」「​(においが)​する」のように実質的な意味を名詞にあずけて、みずからはもっぱら文法的な機能をはたす動詞。

こうした表現形式にする利点として、次のように動作性名詞に修飾成分を付加することで表現をより豊かにすることができる点にあります。
(例1)なにか においが する。
(例2)なにか 鼻を激しく突くような においが する。

この点について村木(1991)​は以下のように指摘しています。

​「​こうした動作性の名詞と機能動詞の結合した表現がもっている大きな特徴は、名詞表現をつくることである。文の中で名詞が核となり、この名詞がゆたかな修飾成分をうけるわけである。そこでは、名詞が主役で動詞はわき役となる。このような名詞を中心とした表現は客観的な叙述を目的とした論文、記録、報道といった領域でその効果を発揮するであろう。​」​(村木(1991)​『日本語動詞の諸相』ひつじ書房p.298​)


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