キーワード解説「こ」

これまでの日本語教育能力検定試験に出題されたキーワードを、随時解説していきます。知識の補完・整理にご活用ください。

交感的言語使用(こうかんてきげんごしよう)

マリノフスキー(Malinowski)の用語で、「話し手と聞き手の間に一体感が生まれるような社会的機能を持つ話しことばで、特に伝達機能を持たない単なるおしゃべり(small talk)に相当するもの」(同上。)を言い、書き言葉にもみられる言語使用のこと。

例えば、「こんにちは」といった挨拶や「いいお天気ですね」「おでかけですか」といったちょっとした会話がそれにあたります。こうした言語使用によって、私たちは連帯感を感じたり、互いの人間関係を構築・維持したりしているわけです。また、「言葉を繰り返したり、強調したり、やわらげたり引き延ばしたりするようなもの」(小池他(2003) p.235)も、共感的な言語の場を設定することから交換的言語使用に含まれます。近年見られるメールやSNSなどで行われる絵文字のみのコミュニケーションも交換的言語使用と言うことができます。

出典:小池生夫他(2003)『応用言語学辞典』研究社


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