キーワード解説「て」

これまでの日本語教育能力検定試験に出題されたキーワードを、随時解説していきます。知識の補完・整理にご活用ください。

テンス★

tense。文が表す内容と発話時点との時間関係(未来・現在・過去)を表す文法形式。時制。

日本語では、「食べる-食べた」(注1)の対立に見られるように、主に動詞の活用によって表します。下の例を見てください。

(1)昼ごはんを食べる。(現在)
(2)昼ごはんを食べた。(過去)

日本語の場合、動詞が表すテンスは下の表のように過去かそうでないか(すなわち過去-非過去の対立)で表されます。

過去 現在 未来
(例)食べる 食べた 食べる 食べる

また、テンスには以上のように発話時点を基準に置く「絶対的テンス」だけではなく、主節のテンスを基準にして従属節中のテンスを表すケースもあります。下の例を見てください。

(3)アメリカに行く時に帽子を買った。(帽子購入→渡米)
(4)アメリカに行った時に帽子を買った。(渡米→帽子購入)

このようなテンスを「相対的テンス」と言います。

テンスとよく似た文法概念にアスペクトがあります。混乱しないよう整理しておくといいと思います。

(注1)「食べる」のような動詞の形を「辞書形」あるいは「ル形」といい、「食べた」のような動詞の形を「過去形」あるいは「タ形」と言います。


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