自身の指導ノウハウ、指導理念を言語化してみる。

先日の日曜日、

篠崎大司セミナー
「学習者が前のめりになる質問型授業
 ?説明してちゃダメなんです!2.0」

を実施しました。

久しぶりのこのセミナー。

これまでは、半日3時間で実施して
いましたが、

「もっとスキルが身につくタスクを
 増やしてほしい。」

というご要望にお応えして、参加者
同士のタスクを増やし、

3時間×2回に内容を倍増して実施
しました。

こうして人前で話させていただいて
改めて感じたのは、

「解像度を上げて話せば話すほど、
 自身の指導ノウハウや指導理念が
 よりクリアに言語化され、

 言語化されればされるほど、さらに
 そのノウハウや理念が昇華される。」

ということ。

いままで、感覚的に理解していた
ものが、どんどんロジカルになって
いく、

そんな感覚です。

例えば、説明型授業と質問型授業の
違いについて、

これまで以下のように解説してきま
した。

----------------

説明型授業:教師の一方的な説明が
   活動の中心をなす、「正解の提示」
   にフォーカスした授業。

      ↓

   学習者は「正解を解釈する力」
   はつくが、「正解を導く力」は
   身につきにくい。

質問型授業:教師の学習者への質問が
   活動の中心をなす、「正解を導く
   思考回路の構築」にフォーカスし
   た授業。

      ↓

   学習者は「正解を導く力」が身に
   つく。

-----------------

このように、説明型授業では、学習者の
学びは極めて受身、静的であり、

逆に、質問型授業では、極めて活動的。

これを、今の日本語教育でよく言わ
れている

「Can-do」や
「日本語教育の参照枠」が目指して
いる人材育成に照らし合わせてみると

確かに合致している。

つまり、質問型授業の新たな価値が
セミナーなどで話し、言語化してい
く中で見えてくるわけです。

このように考えれば、

「うまく言葉では言えないけれど、
 何となくこうなんじゃないかと
 思う。」

というレベルのノウハウや理念は
実は、深いレベルで

「分かっていない。」

し、

本当はもっと深い意義や価値がある
のに、当の本人がそのことに気づいて
いない可能性すらあるわけです。

話は変わりますが、

《初中級の学習者に褥瘡を理解させる!》

「篠研サロン-教育実践部」特別企画
丸山真貴子セミナー
初中級レベルの非漢字圏介護従事者に
いかにして「褥瘡」「嗄声」をインテイク
させるか(7月27日開催)
https://www.kanjifumi.jp/maruyama_seminar_kyoikujissen/

(1.5時間のみにセミナー。時間も受講料も
 お手頃です(^_^))

講師の丸山先生も、おそらく同じような
感覚をもたれているのではないかと思い
ます。

セミナーを重ねられるにつれて、お話の
解像度がどんどん上がっているので。

話を戻しますと、

そうであれば、ご自身の指導ノウハウや
指導理念を、言語化してみてはどうかと
ご提案する次第。

最初は、不十分な内容でも構いません。

最も効果的なのは、人前で話すことですが、

「それはさすがにハードルが高い。」

ということであれば、ご自身の部屋で

「独りエア講義」

をしてもいいでしょう。

あるいは、ノートに書き留めてもいいかも
しれません。

そして、講義した内容、書いた内容を

「詰めが甘くないか。
 他のアイデアはないか。」

あるいは、

「本当にそうなのか。
 別の考えはないか。」

と、第三者目線で自問自答を繰り返して
みる。

そうすると、よりノウハウや理念が
強固なものになっていきます。

そして、より強固なノウハウや理念が
見えてくれば、

日本語教師としての自分に、より一層
自信を持つことができるでしょう。

ぜひやってみてください。


日本語教師をめざす方、現職日本語教師の方のための無料メルマガ
無料メルマガ「篠研の“日々成長する教師”」

授業の小ネタや授業実践のコツ、教師としての考え方、息の長い日本語教師になるための知恵などを週2日(火・木)でお届けします。

さらに、今ご登録なさると特典が無料でダウンロードできます。
特典 「精読指導の秘奥義」(全24ページ)

解除はもちろんのこと、メールアドレス変更など個人データの編集も簡単ですので、ご安心ください。プライバシーポリシーをご確認の上、ご登録を希望されるメールアドレスを入力し、ご希望の項目ボタンを押してください。

  メールアドレス【必須】
  お名前(姓)【必須】
  お名前(名)【必須】
  よみがな【必須】
  都道府県【必須】 なお、海外在住の方は「海外」をお選びいただき、下記項目に例のようにご記入ください。
  海外にお住まいの方は「ベトナム(ホーチミン)」のようにお書きください。