キーワード解説「ふ」

これまでの日本語教育能力検定試験に出題されたキーワードを、随時解説していきます。知識の補完・整理にご活用ください。

複合動詞(ふくごうどうし)★

「見回る」「近づく」など、2語以上の自立語(語基)からなる動詞のこと。通常は「動詞+動詞」のものを指すことが多い。

複合動詞は、後項動詞(後ろ側の動詞)の担う意味・機能によって、語彙的複合動詞と文法的(統語的)複合動詞の2つに大別できます。

語彙的複合動詞とは、後項動詞が結合後も本来の語彙的な意味を担っているものです。

(例)見回る=見る+回る

一方、文法的(統語的)複合動詞は、後項動詞が文法的な機能を担うようになったものです。

(例)食べきる≠食べる+切る
(「食べきる」の「きる」は完了・完遂のアスペクトを表す。)

学習者にとって難しいのは、文法的複合動詞です。中級以上になると「~きる」、「~かける」のように意味用法が複数あったり、「~こむ」のように本動詞からは意味が連想しにくいものもあるので、語彙指導の際には注意が必要です。


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