キーワード解説「か」

これまでの日本語教育能力検定試験に出題されたキーワードを、随時解説していきます。知識の補完・整理にご活用ください。

間接発話行為(かんせつはつわこうい)

会話において言葉で表現されない意味交渉(=会話の含意)を伴った​発話行為。

例  母:もう宿題済んだの?
   子:今テレビ見てるとこ。

この場合、談話の構成要素である一貫性も結束性も一見満たされていないようですが、実際には会話として成立しています。なぜでしょうか。これは、母の発話は疑問文でありながら意味としては「早く宿題をすませなさい。」という命令の意味が含まれているからであり、一方、子どもの発話も宿題と無関係なテレビを話題に上げつつ、「テレビを見終わったら、宿題をする。」と暗に言っているからです。このように、間接的になされる発話行為のことを間接発話行為と呼び、特定の会話場面の中で用いられることで醸し出される意味内容、すなわち「早く宿題をすませなさい。」とか「テレビを見終わったら、宿題をする。」といったものを会話の含意といいます。


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