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2017年9月13日 / 最終更新日時 : 2021年6月3日 篠崎大司 た

タスク（課題）シラバス★

言語を使って何らかの目的を遂行するタスクを中心に構成されたシラバス。 日本語を使った実践力の養成を目的としており、実用性の高い練習を行うことができます。ただし、その反面、教室活動を超えて実施する必要も出てくるため、実施に限界があることがあります。 ＜タスク(課題)シラバスの例＞ 新聞を作る、旅行の計画を立てる、銀行口座を開く、アパートを借りる、クレジットカードを作成する。 ⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年9月13日 / 最終更新日時 : 2017年9月13日 篠崎大司 た

大字（だいじ）

多画字体。金額などの漢数字を表記する際に使用される。 ビジネス文書等で金額を書く場合、改ざん防止に普通字体より大字で表記されます。 普通字体：一、二、三、四、五、六、七、八、九、十、零 多画字体：壱、弐、参、四（肆）、五（伍）、六（陸）、七（漆）、八（捌）、九（玖）、拾、零 ⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年8月24日 / 最終更新日時 : 2021年7月29日 篠崎大司 た

対照分析研究（たいしょうぶんせきけんきゅう）★

複数の言語を比較対照することによって、言語間の異同やそれぞれの言語の特徴を明らかにしようとする学問分野。 初期の対照分析研究は、その研究成果によって第二言語習得に貢献することが主な目的でした。この時期は「学習者の母語（第一言語）と目標言語（第二言語）の相違点が、最も母語の干渉を受ける部分であり、学習上の困難点である。」と考えられていました。こうした考えを対照分析仮説といいます。 ⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年8月24日 / 最終更新日時 : 2021年10月19日 篠崎大司 た

談話能力（だんわのうりょく）★

複数の文によって談話を構成し、まとまりのある内容を効果的に作り出したり、あるいはまとまった内容のものを理解したりする能力。 カナルとスウェイン（Canale ＆ Swein） は、コミュニケーション能力の下位能力を、文法能力、社会言語能力、談話能力、ストラテジー能力の４領域にまとめています。 ⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年6月28日 / 最終更新日時 : 2021年6月28日 篠崎大司 た

談話の構成要素（だんわのこうせいようそ）★

談話を成立させるために必要な構成要素。 談話の構成するためには、１．テーマが一貫していること（一貫性）、２．語と語、文と文が意味的につながっていること（結束性）という２つの要素が必要です。 例えば、以下の会話を見てください。 （コンパの翌日） Ａ　：山田君、酔ってたけどちゃんと家に帰ったかなあ。 Ｂ１：彼のことだから、きっと大丈夫だと思うよ。 Ｂ２：ホント、あそこのポテトサラダおいしかったわねえ。 Ａの発話に対してＢ１はかみ合っていますが、Ｂ２はかみ合っていません。その原因の１つは、Ａとは話のテーマが異な⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年6月28日 / 最終更新日時 : 2021年10月21日 篠崎大司 た

談話分析（だんわぶんせき）★

談話の構成要素や談話展開のメカニズムの解明を目指す学問分野。 ​談話というと、一般には例えば気の合う仲間と談笑するというような意味を連想するかもしれません。ですが言語学の分野では、それとはやや様相が異なります。言語学でいう談話はディスコースともいい、以下のように説明されています。 談話とは、一文を超えた何らかの意味的まとまりをもった結束性のある文の集まりのことをいう。話しことばにおいては会話（conversation）、書きことばにおいてはテクスト（text）を指し、これに呼応して言語学における話しことば⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年6月14日 / 最終更新日時 : 2021年3月18日 篠崎大司 た

対義（反義）関係（たいぎかんけい）★

語の意味関係が対義であること。 村木新次郎「意味の体系」北原保雄監修『朝倉日本語講座　４』朝倉書店によると、対義（反義）関係は以下の７つに分類されます。 １　相補関係にもとづく対義語：「男：女」「上：下」など ２　両極性にもとづく対義語：「北極：南極」「最低：最高」など ３　程度性を持つ対義語：「大きい：小さい」「広い：狭い」など ４　反照関係にもとづく対義語：「上り坂：下り坂」「入口：出口」など ５　たがいに相手を前提とした対義語：「夫：妻」「先生：生徒」 ６　変化に関する対義語：「あがる：さがる」「は⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年5月31日 / 最終更新日時 : 2017年5月31日 篠崎大司 た

田中館愛橘（たなかだてあいきつ）

地球物理学者。​1885年、ローマ字論をきっかけに結成された羅馬字会（ローマじかい）の会員。ヘボン式が英語表記に傾斜していると非難し、五十音図すなわち日本の音素体系に沿った日本式ローマ字を提唱。しかし、この案は羅馬字会では受け入れられなかったため、会を脱退、「日本のローマ字社」（後に「日本ローマ字会」と改称。）を結成​した​。 ⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年5月17日 / 最終更新日時 : 2021年4月1日 篠崎大司 た

タ形（たけい）★

日本語の動詞（場合によってはイ形容詞やナ形容詞を含む。）の​うち、「書いた」「起きた」「来た」など「～た」の形の呼び方。 タ形の基本的な用法は、過去の出来事や性質（1）（2）、現在につながる過去の出来事やその結果（3）（4）があります。 （1）先週の日曜日、家族で旅行に行った。 （2）昨日の夜、急に頭が痛くなった。 （3）私はずっとここにいたよ。 （4）あのモデル、随分やせたね。 とりわけ（4）のような用法の場合、話し手は過去の「あのモデル」の状況を知っているということが前提となっている点に注意する必要が⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年5月17日 / 最終更新日時 : 2017年5月18日 篠崎大司 た

第四種の動詞（だいよんしゅのどうし）

「似る」「とがる」「そびえる」のように、常に「ている」の形で用いられる動詞。 ​下の例で確認してください。​ （1）私は母に（＊似る　　似ている　）。（＊は非文を表す） （2）山が空高く（＊そびえる　　そびえている　）。 ただし、テイル形でしか用いられないといっても名詞修飾で用いられる場合その限りではありません。 （3）空にそびえる黒金の城（アニメ「マジンガーＺ」主題歌） ⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年3月8日 / 最終更新日時 : 2017年3月8日 篠崎大司 た

対照言語学(たいしょうげんご​がく）

二つ、あるいは、二つ以上の言語について、音、語彙、文法等の言語体系、さらには、それらを用いる行動である言語行動のさまざまな部分をつきあわせ、どの部分とどの部分とが相対応するか、あるいは、しないかを明らかにしようとする言語研究の一分野のこと。 日本語教育の場合、日本語と学習者の母語を比較対照し、相違点と類似点を明らかにすることによって、相違点は学習者の誤用を引き起こす要素として、類似点は学習を促す要素として教育現場に還元することで外国語教育の質的向上に資することができるわけです。 対照言語学が誕生したそもそ⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年1月26日 / 最終更新日時 : 2017年2月4日 篠崎大司 た

多言語社会（たげんごしゃかい）

１つの社会の中に​複数の言語が存在すること。​​あるいは、複数の言語が混在した社会。 地球上には6000前後の言語が存在するといわれています。世界には193の国がありますから、１つの国の中にいくつもの言語が存在することになります。 むしろ日本のように１つの言語しか存在しない社会のほうが珍しいといえるでしょう。 ⇒ 続きを読む | Share it now!

2016年1月16日 / 最終更新日時 : 2016年1月16日 igarashi た

短期記憶（たんききおく）

目や耳などの感覚器官から得られた情報を、一時的に保存する記憶システム。 人間の記憶のシステムは、短期記憶と長期記憶の二段構えになっているといわれています。 さらに、この短期記憶に貯蔵できる情報量には限界があり、情報の単位（チャンク：chunk）で言えば７±２といわれています。これを「マジック７」と言います。 ⇒ 続きを読む | Share it now!

2016年1月16日 / 最終更新日時 : 2016年1月16日 igarashi た

妥当性（だとうせい）

テストの得点が、そのテストが測定しようとしている事柄を的確に測定しているか否かの度合い。 例えば、日本語能力試験３級程度の力があるかどうかを測りたい試験の中に１級レベルの問題が混じっていれば（試験結果に関係なく）、試験問題としては妥当性が低いということになります。 また、各教育機関で行われる定期試験等においても、出題項目に極端な偏りがあればやはり妥当性に問題があると言わざるを得ません。 従って、妥当性を維持するためには、そのテストで何を測定しようとしているのかについて明確に認識した上で、問題を作成する必要⇒ 続きを読む | Share it now!

2016年1月16日 / 最終更新日時 : 2021年5月19日 igarashi た

代入練習（だいにゅうれんしゅう）★

主に初級で行なわれる文型練習（パターンプラクティス）の１種で、教師のキューに従って、学習者が文型に語彙や表現を代入していく口頭練習法。substitution drill。 例えば、下のような練習が代入練習にあたります。 Ｔ：ラーメン。 Ｓ：ラーメンを食べます。 Ｔ：おすし Ｓ：おすしを食べます。 Ｔ：ケーキ Ｓ：ケーキを食べます。 Ｔ：ピザ Ｓ：ピザを食べます。 この代入練習は、上の例のように、語彙・表現を入れ替えるだけで、文型の様々なバリエーションを学習者に示すことができます。学習者にとっても比較的軽⇒ 続きを読む | Share it now!

2016年1月16日 / 最終更新日時 : 2021年8月16日 igarashi た

ダイグロシア★

diglossia。２つの言語あるいは方言が、同時に社会に存在している状態をいう。ニ言語変種併存ともいう。社会言語学者ファーガソン（Ferguson）提唱。 この２つの言語は、言語形式が全く異なるばかりでなく、その使用場面も明確に区別されており、混用されることがありません。これがダイグロシアの大きな特徴です。 さらに、この２言語のうち、社会的に権威が高い方をＨ変種（high variety）といい、低い方をＬ変種（low variety）と言います。 Ｈ変種（high variety）は、主に学校や教会等⇒ 続きを読む | Share it now!

2016年1月16日 / 最終更新日時 : 2021年3月2日 igarashi た

ダイクシス★

deixis。話し手と発話される場面との関係によって指示する内容が決定される言語表現。直示。 例えば、「私」という言葉は、話し手が誰かによって指示する内容が変わってきます。このような表現をダイクシス（直示）というわけです。 直示には、主に人称直示、時間直示、場所直示、談話直示、社会直示、移動直示があります。 （１）人称直示：人物を指定するもの。 (例)「私」「あなた」「彼」「お母さん」「いとこ」「社長」… 例えば、日本語の「あなた」と英語の「You」は用法にずれがあるにもかかわらず、それを知らないために日⇒ 続きを読む | Share it now!