「~てもいいですか」の導入(初級)

レベル:初級
活動内容:導入
準備物:衣服(帽子、マフラー、コート、スーツ上下、セーター、ベスト、手袋、ズボン等)

授業活動

(教師はT、学習者はS)
(Tは予め、準備した衣服をすべて身につけておく。特にズボンは2本はいておく。)

T :今日は暑いですね。S1さん。帽子を取ります。いいですか。
S1:はい、いいです。
   (Tは帽子を取る。)
T :まだ暑いですね。S2さん、コートを脱いでもいいですか。
S2:はい、いいです。
   (Tはコートをとる。)
T :S3さん、マフラーをとってもいいですか。
S3:はい、いいです。
   (Tはマフラーをとる。)
T :S4さん、スーツを脱いでもいいですか。
S4:はい、いいです。
   (Tはスーツ上を脱ぐ。)
T :S5さん、セーターを脱いでもいいですか。
S5:はい、いいです。
   (Tはセーターを脱ぐ。)
      :
      :(以下、同様)
      :
T :Snさん、暑いですから、ズボンを脱いでもいいですか。
Sn:……。
T :とても暑いですから。ズボンを脱いでもいいですか。
Sn:だ……だめです。
T :でも、本当に暑いですから、脱いでもいいですか。
Sm:いいです。
T :ありがとう。
   (ズボンを脱ぐ。)
S:(笑)

ポイント

まず、予めできるだけたくさん衣服やアクセサリーを身につけておくこと、特にズボンは必ず2本履いておくことです。それから、最後のズボンをあてる学生は、クラスの中でもおとなしく恥ずかしがり屋な女の子が効果的です。2、3回きいても拒まれたら学生全員にきいてください。あるいは、しびれを切らした学生(男子学生であることが多い。)がおもしろ半分に「いいです。」(Sm)と言うかもしれません。その場合、「ありがとう。」と言って迷わず脱いでください。「キャー。」と騒いだり、「あ~あ。」とがっかりしたり、クラス全体が盛り上がります。