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2023年9月6日 / 最終更新日時 : 2023年9月6日 篠崎大司 せ

接続助詞（せつぞくじょし）

接続助詞とは、「従属節末に用いられ、従属節と主節の関係を表す助詞」（日本語記述文法研究会編(2010) p.114）をいう。 順接を表す「と」「なら」、原因・理由を表す「から」「ので」「ため」、逆接を表す「のに」「けれど」「が」、等位を表す「けれど」「が」「し」などがあります（同上）。 ・ボタンを押すと、切符が出ます。（下線部が接続助詞） ⇒ 続きを読む | Share it now!

2023年8月8日 / 最終更新日時 : 2023年8月23日 篠崎大司 せ

絶対的普遍性（ぜったいてきふへんせい）

すべての言語に共通してみられる性質を絶対的普遍性という。 リンゼイ・J・ウェイリー(2006)は、例として以下を紹介しています。 a.全ての言語は子音と母音をもつ． b.全ての言語は名詞と動詞の区分をする． c.全ての言語は疑問を表す手段をもつ． ⇒ 続きを読む | Share it now!

2018年1月15日 / 最終更新日時 : 2022年2月14日 篠崎大司 せ

接触話題（せっしょくわだい）★

見知らぬ人同士、あるいはまだあまり知り合っていない人とうまく会話を始め、無難な会話を続けるのに適した話題のこと。（小池他(2003)p.237） 日本語でいえば気候の話などはその代表格と言えるでしょう。しかしながら、接触話題の内容は、スピーチ・コミュニティの持つ文化や会話の場面によってさまざまに異なります。 出典：小池生夫他(2003)『応用言語学辞典』研究社 ⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年11月13日 / 最終更新日時 : 2021年6月25日 篠崎大司 せ

精緻化推論（せいちかすいろん）★

「テクストの理解には必ずしも不可欠ではないが、理解した内容と既有の知識を結びつけることで、理解した内容をより豊かに精緻化する推論」（小池(2003)p.510） 精緻化推論はまとまった情報の穴を補うために行われるもので、読後に行われる点やこの推論の出来不出来が文章理解に大きく影響するわけではないという点に特徴があります。 精緻化推論の例 例１：「彼は、自宅のマンションのベランダから正面に見える富士山の山頂を眺めた。」から、「彼はマンションの高層階に住んでいる。」と推論する。 例２：「まったく痛みなく歯を抜⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年10月19日 / 最終更新日時 : 2017年10月19日 篠崎大司 せ

折衷法（せっちゅうほう）

ある程度の媒介語の使用を認めた直接法。 現在の日本語教育では、国内の多くの教育機関はもちろんのこと、海外教育機関の特に会話授業においては、直接法が採用されています。 ただし、媒介語を一切使わない純粋な意味での直接法は、学習効率が必ずしも高くないことから、採用しているところは比較的少ないのが現状です。 例えば、基本的には直接法ベースでコースデザインを行いながらも、各国語訳がついた教材を使ったり、必要に応じて教師が授業中に学習者の母語を使ったりするなど、学習者の状況や学習効率を考慮してより柔軟に授業運営をして⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年8月24日 / 最終更新日時 : 2021年8月5日 篠崎大司 せ

正の言語転移（せいのげんごてんい）★

学習者の母語が外国語学習に与える効果（好影響）のこと。その反対を「負の（言語）転移」という。 例えば、日本語の「は」と「が」の使い分けは、学習者の国籍に関係なく概ね習得困難な文法事項といわれており、上級になってもなかなかうまく使いこなすことはできません。 しかし、韓国人学習者は全く問題なく一瞬のうちに理解することができます。なぜなら、「は」と「が」に対応する語彙が韓国語の中に既にあるからです。 こういった正の（言語）転移、つまり学習者の母語の利点をいかに日本語学習に組み込んでいくかが、我々教師にとっての腕⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年4月19日 / 最終更新日時 : 2021年11月9日 篠崎大司 せ

生産動詞（せいさんどうし）★

「（お湯を）沸かす」など​「～を」が動作の結果を表す動詞のこと。 次の例を見てみましょう。 例：お湯を沸かす。 この時、「お湯」は「沸かす」動作の対象ではなく、沸かした結果を表します。このように、「～を」が動作の結果を表す動詞のことを生産動詞といいます。生産動詞には、「沸かす」の他、「（ご飯を）炊く」「（家を）建てる」「（穴を）掘る」等があります。 ⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年3月21日 / 最終更新日時 : 2022年2月28日 篠崎大司 せ

絶対敬語（ぜったいけいご）★

その場の関係や状況に関係なく目上の人には常に使う敬語。 韓国語にみられる敬語です。日本では、社内で社長と話をする場合には敬語を使うでしょうが、社長あてに取引先から電話があった場合は、例えば「田中はあいにく席を外しております。」といったように、社長に敬語を使うことはありません。しかし、韓国語では、こうした場合でも自社の社長に対して敬語を使って応対します。 例１）아버님은 안 계세요．（お父様はいらっしゃいません。） 例２）사장님은 외출중이세요．（社長様は外出中でいらっしゃいます。） ⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年3月8日 / 最終更新日時 : 2021年8月27日 篠崎大司 せ

生産性（せいさんせい）★

言語には、一文中の語と語との文法的関係（＝統語的関係、syntagmatic relation）と、文中のある特定の語と同要素を持つ語との関係（＝範列的関係、paradigmatic relation）があり、この縦横の順列組み合わせにより、無限に言語を生むことができる。これを言語の生産性という。 言語の統語的関係と範列的関係 ⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年3月7日 / 最終更新日時 : 2021年8月27日 篠崎大司 せ

線条性（せんじょうせい）★

文という１本の線の上に一定のルール（文法）にしたがって情報を伝える言語の特性のこと。 例えば、下のＡは線条性のある言語ですが、Ｂの獅子舞の写真は縦横２次元の情報であるため言語とは言えません。 Ａ　舞台の上にいる獅子が、大勢の人の前で獅子舞を舞っている。 Ｂ　 ⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年3月7日 / 最終更新日時 : 2017年3月7日 篠崎大司 せ

声調（せいちょう）

１音節内での音の高低によって語の意味を弁別すること。 中国語では４つの声調があり（​四声と呼ばれています）声調言語（トーンランゲージ）と呼ばれています。 例えば、（「　」内は中国語、（　）内は日本語訳。） 　　　第一声（高く平ら）：「媽」（お母さん） 　　　第二声（上がり調子）：「麻」（麻） 　　　第三声（低く抑える）：「馬」（馬） 　　　第四声（急激に下がる）：「罵」（罵る） のように、同じでも声調によって意味が​変わります。 ⇒ 続きを読む | Share it now!

2016年1月16日 / 最終更新日時 : 2021年9月1日 igarashi せ

先行オーガナイザー（せんこうおーがないざー）★

advance organizer。読解活動や聴解活動の際に行われる、本文のテーマに関する知識を活性化させる活動のこと。オーズベル（Ausubel）提唱。 オーズベルは、学習者の学習活動は決して受動的なものではなく、学習者が予め持っている認知構造（スキーマ）と照合させることによって新しい知識を吸収する、極めて能動的な活動であるとしました。 従って、学習を促進するためには、いきなり本文に入るのではなく、そのテーマに関する認知構造を読解活動前に活性化させておくことが、極めて有効であると考えたのです。 そういっ⇒ 続きを読む | Share it now!

2016年1月16日 / 最終更新日時 : 2020年3月6日 igarashi せ

世界経済フォーラム（せかいけいざいふぉーらむ）

World Economic Forum、略称WEF。ジュネーブに本部を置く独立の非営利財団。1971年設立。ダボス会議の主催団体として知られる。 この団体は、毎年、世界各国の国際競争力を評価する「世界競争力指標（Global Competitiveness Report」を発表しています。日本は2019年ランキングでは６位でした。 ⇒ 続きを読む | Share it now!

2016年1月16日 / 最終更新日時 : 2021年12月28日 igarashi せ

制限用法（せいげんようほう）★

連体修飾のうち、修飾節がつくことによって主名詞（被修飾名詞）の示す対象が限定される用法。 例えば、下の例を見てください。 （１）眼鏡をかけている人 （２）眼鏡をかけている田中さん （１）の「人」は、これだけでは対象を特定することができませんが、「眼鏡をかけている」がつくことによって特定することができます。このような連体修飾用法を制限用法といいます。 一方、（２）の「田中さん」は、「眼鏡をかけている」に対象を特定する機能があるわけではなく、主名詞（被修飾名詞）それ自体ですでに対象が特定されているわけで（もち⇒ 続きを読む | Share it now!

2016年1月16日 / 最終更新日時 : 2016年1月16日 igarashi せ

清音（せいおん）

狭義には、濁音に対する濁点（「゛」）のないカ行、サ行、タ行、ハ行を指し、広義には、濁点（「゛」）・半濁点（「゜」）のつかないかなを指す。 例えば韓国人学習者の中には、この清音と濁音の言い分けが上手くできない学習者がいます。（例えば「カンコクカラキマシタ。」を「カンゴクカラキマシタ。」と言ってしまう等。）指導の時には工夫が必要です。 ⇒ 続きを読む | Share it now!