キーワード解説「ふ」

これまでの日本語教育能力検定試験に出題されたキーワードを、随時解説していきます。知識の補完・整理にご活用ください。

普通体(ふつうたい)

文体の一つ。「だ、である」体。

日本語教育では、友達や家族と普通に話すときに用いる文体ということでこの名称が用いられているようです。

この辺でややこしいのは、「普通体」と「普通形」と「辞書形」はどう違うのか、また「普通体」と「丁寧体」の関係はどうなっているのか、といったところだろうと思います。

基本的に「○○体」とは文体を表します。ですから、文全体・全品詞に関わってきます。一方、「○○形」とは動詞(イ形容詞、ナ形容詞を含むこともある。)の活用形を指して言います。

また、「普通形」とは「辞書形」、「ナイ形」、「タ形」の総称です。

動詞「書く」を例にして、「普通体」「普通形」「丁寧体」「丁寧形」の関係を下の図にまとめてみました。左右の表現がそれぞれ対応しています。

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初級の日本語学習は丁寧体による会話の授業が主ですが、中級になると普通体による読解活動が主になってきます。

従って、その移行段階である初中級レベルでは、文体や授業スタイルの変化に戸惑う学習者も多く、我々教師も結構気を使います。それだけに非常にデリケートな段階といえます。

また、初級においても普通体による会話活動を行うわけですが、学習者の中には動詞を普通形にするだけで、他の表現はすべて丁寧体を使ってしまうことがあるので、指導の際には注意が必要です。


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