第47回 「子どものころ、嫌いなものばかり残していました。」に違和感を感じるのは、なぜ?
日本語には、「だけ」「しか」「ばかり」のように、「取り立て詞」(「取り立て助詞」)と呼ばれる一群の助詞があります。「ばかり」もその1つ。これらの助詞は格助詞などと違い、あってもなくても文の正誤に大きく関わることがないためか、授業で大きく取り上げられることは少ないようです。ですが、使い方を間違えるとやはりおかしな文に。「子どものころ、嫌いなものを残してばかりいました。」はいいのに、「子どものころ、嫌いなものばかり残していました。」という文には違和感を感じる。皆さんなら、この問題をどう解決しますか。 &nbs⇒ 続きを読む | Share it now!
第46回 と・ば・たら・ならの使い分けについて、明確なところを教えてください?
と・ば・たら・ならは、それぞれ細かな文法的制約があり、しかもその使い分けの複雑さから日本語教師泣かせの文法として知られています。教師ですら苦手なわけですから、学習者はなおさら。かくして、学習者から「先生、どうして『たら』じゃダメですか。」「先生、どう違いますか。」と、雨あられのように質問され、ますますパニックになってしまうわけですね。ですが、だからといってこれらの意味・用法を網羅的に説明したら逆効果。学習者は消化不良を起こし、ますます「わからない」感を高めてしまいます。さて、この難敵、あなたならどうやっつ⇒ 続きを読む | Share it now!
第39回 日本語教育能力検定試験に一発で合格できる勉強方法は?
日本語教育能力検定試験といえば、日本語教師になるための登竜門的試験。日本語学校などの採用条件にも「検定試験合格」を謳っているところは少なくありません。とはいえ、合格率は20%台。毎年80%近い受験者が振るい落とされる難関です。また、出題範囲も膨大。日本語や指導法に関する知識はもちろんのこと、異文化コミュニケーションや日本語教育史、言語哲学、はたまた外国人をめぐる社会情勢や行政の動きまで幅広く出題されます。果たして、この難関試験にどう取り組めば、一発で合格することができるのでしょうか。 ⇒ 続きを読む | Share it now!
第38回 N2受験予定の学生とN3受験予定の学生が混在するクラスでの対策授業の方法は?
通常、日本語コースを実施する際には、最初にプレイスメントテスト(日本語テスト)やニーズ調査を行い、学習者の日本語力や学習目的を事前に把握し、その結果を踏まえてクラス分けをしてコースを開始します。ですが、クラス分けするほど学習者がいなかったり、物理的な制約などがあったりすると、場合によってはレベルやニーズの異なる学習者を含んだ混在クラスを設定せざるを得ないといったことも現場ではまま起こります。大変なのは、任された現場教師(>_<)。果たして解決策はあるのか!あなたなら、どう克服しますか。 &nb⇒ 続きを読む | Share it now!